陸前高田市
御菓子司 木村屋
店主 木村さん

震災当初より、愛知県、特にも名古屋市からボランティアさんや、行政関係者、たくさんの方々が陸前高田市を支援にきてくださっています。そして、私のような商店の商品にまで、目を向け、手を差し伸べてもらっており、感謝とともに大変驚いています。
10月に開催された"愛フェス"。せっかくお声掛けいただいたので、ぜひとも行きたかったのですが、その時期は店の再興に奮闘中。愛知に行くことはできませんでした。何せ、気仙町にあった店舗・工場、自宅までもが被災してしまったものですから・・・。そのため、販売は「愛フェス」で太鼓披露に行った復興陸前七夕まつり実行委員会の、同業の仲間に託しました。
 その"せんべい"ですが、今年1月から「株式会社陸前高田手焼きせんべい」という会社を立ち上げ製造販売するまでにいたりました。そこで、地元のお母さんたちを雇用し、せんべいを焼いてもらっています。商品は、地元の道の駅で販売しているほか、"愛フェス"会場で販売させてもらったおかげもあると思うのですが、HP等をみて問合せをしてくれて、首都圏、遠くは九州で販売してくださっている方もいらっしゃいます。本当にありがたいことです。しかし、せんべいを焼いてくれていたお母さんたちが、以前の仕事に戻ったりして、焼き手が減り、製造が間に合わない状態。お問い合わせをたくさん頂戴できるようになり、うれしい反面、お待たせしているお客さんには非常に申し訳ないですね。

 うちは、もともと和菓子が専門の店です。こちらはお正月前、12月末から製造販売を始めることができました。地元の「きのこのSATO」のプレハブをお借りし、製造にあたっています。お菓子の製造機械は中古品などを備えたのですが、機械が違うと、以前と同じ味・食感にすることがなかなかできない。なじみのお客さんは、その違いが分かるんですよね。それが申し訳なくて・・・「弘法筆を選ばず」というけど、私は・・・です(笑)それでも、前と同じような味になるように頑張っています。
 現在、店舗はないので、地元の産直での販売、電話をうけての注文販売ですが、4月中旬に仮設店舗がオープンします。そこには、私の店のほかに、高田町にあった「やぶや」という老舗のお蕎麦屋さんも入ります。全部で7件のお店が軒を連ねるのですが、近くに仮設住宅もあるので、そこがみんなの集いの場になるようなコミュニティーづくりもできたらと考えています。

震災から間もなく1年。すべてが流されてしまい、直後は希望もなにも持てなかった。しかし、震災後、ものを支援してくれたり、ネットでうちを探り当ててくれた方もたくさんいらっしゃる。今もなお、支援の輪を広げていただいており、非常にありがたく、これから仕事を続けていくうえで、とても心強い限りなんです。そして、こうやって新しいお店もできあがる。夢のことようです。これも、皆さんのご支援の賜物です。みなさん、一人ひとりに感謝したいです。本当にありがとうございました。
木村屋 HP
http://okashitsukasa-kimuraya.com/
*現在、オンラインショップは準備中。お電話での注文販売を行っています。